甘美な毒
「進む先々灯る燈
まだ癒えぬ淋しい眼で
惜しむ先々変わる祈り
まだ抱き合う甘美な毒
私はまだ、まだ私は
畏れが抜けきらずに
痛みを覚えていて
もういいよ
もういいよ
許してあげる
生きるはたはた楽になれば
またいのちは拡がるのか」
こわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわい。
言葉に紡げない、けれど、
ほんとうは、全部全部がこわくてこわくてこわいよ。
あっちがしでザワザワ
こっちがしでザワザワ
まだ覚えている、覚えているのよ。いつだってどこだって、記憶たちが騒ぐんだから…!
一番の抵抗を示すのは、いつだって、その、華々しくて禍々しい記憶。
焦らずにいようとすれど、踏み止まっていようとすれど、止められないこともあるでしょうに。
anymore…!!なのよ。
Private Angelなのよ。
Rescue meなのよ。
だけど、ううん、ううん、そんなの夢想で終わらせておけばいいのよ、という甘美な、毒。
くるしい。くるおしい。くるしい。
電車は走りだして、いるのだけど。