吾妻ミイナ-KICKY

KICKY's blog

呪いが爆ぜるとき

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Doppoというカレー屋さんがあったのね。もうなくなってしまったと聞いて、写真をUP。凝っててすごく美味しいカレー屋さんだった。

そうDoppoなの。懐かしくて涙が出ちゃう。

 

先日、私が京都から避難した時に持ってきた調理器具たちのひとつ、ぶんぶんチョッパーが壊れたので新調した。

 

…ぶんぶんチョッパー、それは離乳食作りの神…!

 

育児の頼れる相棒のひとつであり、包丁以外のもので食べ物を切ると、味が悪くなる、愛が足りない等々責められてしまっていたあの時代の、私のレジスタンスの証でもある大事な道具。

 

離乳食が終わって以降、ピラフ作りだったり、大阪にきてからも大活躍してくれた道具が壊れてしまった。

 

レジスタンス、お守りを持たずとも、心に染み込んだのだろうか。

 

私が、様々な場面でレジスタンスできていたのは何故だろう。

されていたことの程度、とかはあるのかもしれないけれど(軽く見積もるのが癖になっているけれど、どもりながらほんとのことを話すと、だいたいみんなひく、程度のことではあるらしい)、

もうそんなことは明白すぎることで、友人に恵まれていたから、そして歌うことができていたから、私が私を保つ時間、私が好きな私でいられる時間を持つことが少しでもできていたからだ。

 

私が私でいられる時間をなんとしてでも確保すること。

私が私をちゃんと信じてあげている部分を残存させること。

それらがとにかく肝要で。

 

仕事でそれを満たすというのは、ほんとうの意味で望ましい形ではない。でも、そういう側面があることを、ちゃんと頭に置いておいて。

 

私を生きるってなんだろう。

 

私は父に捨てられた。

だけど、大人になって、再会して、そしてキーパーソンなんか請け負っている。

 

色々な感情が渦巻く。

恨みがないといったら嘘になる。同時に、父が逝ってしまうことは、とてもじゃないけど抱えきれない、とも思う。

 

グレーを抱えて、選んでいく。

グレーの内容物をきちんと見定めて、抱えて、選んで、進んでいく。

 

呪いは爆ぜるためにある。