関西に来て、7年半もすぎ。結構な時が過ぎたもんだと思う。
太極拳は2014年に初めて、長い期間ブランクをおいて今、また再開している。
ブランクがなかったら、関西にきていなかったら、どうなっていたんだろう。
本を読んだりすると、東京というものについて血肉が通った描写に出会うことがままある。
それらに触れるたび、泣き出しそうになるの。
帰りたい、東京に帰りたいよぉ。
マクドじゃないんだよ、マックなんだよ。
バスは後払いじゃなくて前払いだよ。
ずっと小さな違和とともに暮らしているのだと思う。
「日が当たれば、陰が違う、色が違う
、光が変わる」なんてイミテーション・ゴールドだけど、風景が違う、匂いが違う、湿度が違う、チガウチガウチガウ。
東京のね、電車に乗りたいのよ。そして夜に繰り出したいの。昼間でもいい、川辺を歩くから。
…だけど、ちっとも実家には帰りたくなんてならないけども。
故郷ってなんだろうな。
夢をみた。
アングラな世界から、アングラな女の子たちに無機質な世界に見送られるの。そこでもちゃんと湿度と熱感をちゃんと感じられる事柄が起きていて。
せんせ、はそこで暮らすことを考えても、と。
でもね、夜に帰りたい、夜に帰りたくなるんだよ。
私の東京はいつでも夜だった。真っ暗闇だった。未来なんてなかった。だからこそとても中濃ソースみたいだった。
もう戻れないし、戻りたくはないのだけどもね、時折ね、とてつもなくね。
もんじゃ焼きにはね、中濃ソースじゃないの、ウスターソースなのよ、おぼえておいてね。